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日本のライブコマース成功事例15選 成功の秘訣や注目される理由も解説【制作会社監修】
近年、ECサイトでの販売促進手段としてライブコマースが注目されています。
「ライブ配信で商品を売りたいけれど、どのように活用すればいいのかわからない」「成功事例やノウハウを知りたい」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
リアルタイムで視聴者とコミュニケーションが取れるライブコマースは、従来の販売方法よりも購買意欲を高める効果があると言われています。
しかし、成功するためには配信の工夫や視聴者との関わり方が重要です。
本記事では、動画制作会社の監修による日本国内のライブコマース成功事例を15選紹介し、その秘訣や注目される理由についても解説します。
実際の事例を参考に、視聴者とのリアルな交流を通じた販売手法を学んでみてくださいね。
- 1 ライブコマースが注目されている理由とは?
- 2 ライブコマースの種類
- 3 ライブコマースの7つのメリット
- 4 ライブコマースの3つのデメリット
- 5 日本のライブコマース成功事例 14選
- 5.1 1.ららぽーと「いいモノ厳選!ららぽーと百名品」
- 5.2 2.カインズ「カインズデザイン展」WEB連動イベント
- 5.3 3.ABC-MART×NIKE ライブコマース
- 5.4 4.ペルノ・リカール・ジャパン「ワインアンバサダーによるワインの楽しみ方紹介」
- 5.5 5.ワッツ「オンラインショップ人気商品・SDGs商品紹介」
- 5.6 6.ASICS 新商品発表会
- 5.7 7.MARK STYLER「新作コーディネート紹介」
- 5.8 8.東京青年会議所「オンライントリップ×ライブコマース×越境EC」
- 5.9 9.ペットショップのコジマ「お悩み相談ライブ」
- 5.10 10.H&M「キッズ新作おすすめコーデライブコマース」
- 5.11 11.無印良品「MUJI LIVE」
- 5.12 12.資生堂「SHISEIDO LIVE BEAUTY」
- 5.13 13.ユニクロ「UNIQLO LIVE STATION」
- 5.14 14.ニトリ「NITORI LIVE」
- 6 ライブコマースを成功させる秘訣
- 7 まとめ
ライブコマースが注目されている理由とは?
ライブコマースは、ECサイトとライブ配信を融合させたオンライン販売手法です。
リアルタイムで商品を紹介しながら視聴者と双方向のコミュニケーションが取れるため、信頼感や臨場感が生まれ、購買意欲を高めます。
即時性や限定感による衝動買いの効果、SNSと連携した拡散力もあり、売上向上に貢献する点が注目されている理由です。
従来の静的なオンライン販売よりも、視聴者との距離感が近く、エンゲージメント向上につながります。
ライブコマースの種類
ライブコマースは、配信プラットフォームの違いによって大きく以下の3つに分類されます。
- SNS型
- SaaS型
- ECモール型
それぞれの特長と概要をみていきましょう。
SNS型
SNS型は以下のSNSプラットフォームで配信する形式のことです。
- TikTok
- YouTube
SNSフォロワーやインフルエンサーの活用により、幅広い層にリーチが可能です。
視聴者とのリアルタイムなコメントのやり取りやシェア機能により、拡散力が高く、認知度向上が期待できるでしょう。
SaaS型
自社ECサイトと連携できる、専用のライブコマースツールを利用する形式です。
ShopifyやLiveCallなどが代表例です。
ブランド独自の配信環境を構築でき、視聴者データの分析やマーケティング施策に活用しやすいというメリットがあります。
ECモール型
楽天市場、Amazon、Yahoo!ショッピングなど、大手ECモールが提供するライブ配信機能を活用する形式です。
既存の購買層や集客力を活かして配信ができるため、新規顧客獲得や販売促進につながりやすいのが特徴です。
ライブコマースの7つのメリット
ライブコマースのメリットは、主に以下の7つが挙げられます。
- リアルタイムでのコミュニケーションが取れる
- 購買意欲の向上へつながる
- 商品理解の向上につながる
- 信頼感・安心感の醸成を与えられる
- 顧客エンゲージメントの向上ができる
- SNSとの連携で拡散しやすい
- コスト効率が良い
1つずつ解説していきます。
1.リアルタイムでのコミュニケーションが取れる
ライブコマースでは、視聴者と配信者がリアルタイムでやり取りできるため、質問や疑問をその場で解消が可能です。
コメント機能を通じて商品の特徴や使い方について質問でき、配信者が即座に答えることで、視聴者の不安を取り除けます。
この双方向性が、信頼感や親近感を生み出し、購入への後押しとなります。
2.購買意欲の向上へつながる
ライブ配信中に商品を紹介することで、視聴者は臨場感や限定感を体験できます。
「今だけ」「この配信中に購入すれば特典あり」といったプロモーションを行えば、衝動買いや即時購入が促されるでしょう。
リアルタイムのやり取りが購買決断を後押しし、売上向上につながりますよ。
3.商品理解の向上につながる
ライブコマースでは、映像やデモンストレーションを用いて、商品の使い方や特徴を詳しく説明できます。
たとえば、衣類の着用感や化粧品の使い方を配信者が実演すれば、視聴者は具体的なイメージをつかみやすくなります。
テキストや写真だけでは伝わらない情報を効果的に届けられます。
4.信頼感・安心感の醸成を与えられる
配信者が商品を実際に使用する様子を見せることで、視聴者に信頼感や安心感を与えられます。
リアルタイムで使用感や効果を示すため、商品への疑念が払拭されやすくなります。
信頼するインフルエンサーや専門家が紹介すれば、その信頼度はさらに高まり、購入意欲につながるでしょう。
5.顧客エンゲージメントの向上ができる
ライブ配信中に視聴者のコメントや質問に反応することで、ブランドや企業への親近感が高まります。
視聴者は自分の意見や疑問が尊重されていると感じ、ブランドに対するエンゲージメントが深まります。
リピーターやファンの獲得につながり、長期的な顧客関係の構築が可能です。
6.SNSとの連携で拡散しやすい
ライブコマースはSNSとの相性が良く、配信のシェアで拡散が期待できます。
InstagramやTikTok、YouTubeなどのプラットフォームを活用すれば、フォロワーやその先のユーザーにリーチでき、新規顧客の獲得につながります。
口コミ効果やバズによる宣伝効果も見込めるでしょう。
7.コスト効率が良い
ライブコマースは、実店舗や大規模イベントに比べて低コストで実施できます。
特別な会場や設備を必要とせず、配信機材とインターネット環境があれば始められます。
少ないコストで多くの視聴者にリーチできるため、中小企業や個人事業主にも適した販売手法です。
ライブコマースの3つのデメリット
ライブコマースのデメリットは、以下の3つがあります。
- 配信トラブルのリスク
- 配信者のスキルに依存
- 炎上や誤解のリスク
詳しくみていきましょう。
1.配信トラブルのリスク
ライブコマースはインターネット接続や配信機材に依存するため、通信障害や機材トラブルが発生すると、配信が中断されることがあります。
配信が途切れると、視聴者が離れてしまうリスクが高くなり、購買機会の損失につながります。
事前の機材チェックや安定したインターネット環境の確保が重要です。
2.配信者のスキルに依存
ライブコマースの成功は、配信者の話術やプレゼン力に大きく依存します。
商品の魅力をうまく伝えられないと、視聴者の関心が薄れ、購買につながりにくくなってしまう場合も。
商品知識や配信スキルを持つ配信者を起用し、練習や台本作成を行うのが重要です。
3.炎上や誤解のリスク
ライブ配信では、配信者の発言や表現がそのまま視聴者に届きます。
不適切な発言や誤解を招く表現があると、SNSで炎上し、ブランドイメージが損なわれる可能性があります。
発言内容や表現には細心の注意を払い、事前に内容を確認する対策が必要です。
日本のライブコマース成功事例 14選
日本でも多くの企業がライブコマースを取り入れ、成功を収めています。ここでは、さまざまな業界から14の成功事例を紹介します。
1.ららぽーと「いいモノ厳選!ららぽーと百名品」
出典:https://www.paronym.jp/usecase/6273/
ららぽーとは、公式Instagramのライブ機能を活用し、厳選した商品を紹介するライブコマースを実施。
視聴者は配信中に気になった商品をその場で購入できる仕組みを導入し、売上向上に成功しました。
2.カインズ「カインズデザイン展」WEB連動イベント
出典:https://www.paronym.jp/usecase/6272/
カインズは、期間限定のデザイン商品を紹介するライブ配信を実施しました。
視聴者からのコメントに応じて商品を紹介し、双方向のコミュニケーションを強化。
これにより、視聴者の満足度と購買意欲を高めることに成功しました。
3.ABC-MART×NIKE ライブコマース
出典:https://www.paronym.jp/usecase/5096/
ABC-MARTは、人気インフルエンサーを起用し、店舗からNIKEの新商品を紹介するライブ配信を実施。
視聴者のコメントにリアルタイムで対応し、商品の魅力を伝えることで、売上増加に寄与しました。
4.ペルノ・リカール・ジャパン「ワインアンバサダーによるワインの楽しみ方紹介」
出典:https://www.paronym.jp/usecase/6266/
公式ワインアンバサダーが出演し、ワインの特徴や楽しみ方をライブ配信で紹介。
視聴者からの質問に答えることで、商品の理解を深め、購買意欲を喚起しました。
5.ワッツ「オンラインショップ人気商品・SDGs商品紹介」
出典:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000084599.html
100円ショップを運営するワッツは、オンラインショップの人気商品やSDGs関連商品をライブ配信で紹介。
視聴者の質問に即時対応し、商品の魅力を伝えることで、売上向上を実現しました。
6.ASICS 新商品発表会
出典:https://www.paronym.jp/usecase/5926/
ASICSは、新商品の発表をライブコマースで実施。
視聴者とのリアルタイムなやり取りを通じて、商品の特徴や魅力を効果的に伝え、店舗1日分の売上に相当する成果を上げました。
7.MARK STYLER「新作コーディネート紹介」
出典:https://www.mark-styler.co.jp/news/MARK+STYLER20201029.html
アパレル企業のMARK STYLERは、自社ECサイトで新作コーディネートをライブ配信。
スタッフの身長や着用感を伝えることで、視聴者が商品のサイズ感を把握しやすくし、購買意欲を高めました。
8.東京青年会議所「オンライントリップ×ライブコマース×越境EC」
出典:https://www.paronym.jp/usecase/6223/
東京の観光地をオンラインで紹介し、海外の視聴者に向けてライブコマースを実施。
現地を訪れているような臨場感を提供し、商品の購入や訪日意欲を喚起しました。
9.ペットショップのコジマ「お悩み相談ライブ」
出典:https://www.paronym.jp/usecase/6235/
カリスマドッグトレーナーが出演し、ペットのしつけ方法をライブ配信で紹介。
視聴者の悩みに答えながら、関連商品の販売促進と店舗への送客を実現しました。
10.H&M「キッズ新作おすすめコーデライブコマース」
出典:https://www.paronym.jp/usecase/6264/
H&Mは、人気インフルエンサーを起用し、キッズウェアの新作をライブ配信で紹介。
視聴者の質問に応じながら商品の魅力を伝え、購買意欲を高めました。
11.無印良品「MUJI LIVE」
無印良品は、店舗スタッフが商品を紹介するライブ配信「MUJI LIVE」を実施。
視聴者からの質問に答えながら、商品の使い方や特徴を詳しく説明し、売上向上に成功しました。
12.資生堂「SHISEIDO LIVE BEAUTY」
資生堂は、美容部員が出演するライブ配信で、スキンケアやメイクの方法を紹介。
視聴者の肌悩みに応じたアドバイスを提供し、商品の購入につなげています。
13.ユニクロ「UNIQLO LIVE STATION」
ユニクロは、公式サイトの「UNIQLO LIVE STATION」で、最新コレクションを紹介するライブ配信を定期的に実施。
商品の着こなしやコーディネート提案を行い、視聴者の購買意欲を喚起しています。
14.ニトリ「NITORI LIVE」
出典:NITORI LIVE
ニトリは、家具やインテリア商品の使い方やコーディネートをライブ配信で紹介しています。
視聴者の質問に答えながら、家具の配置やインテリアの選び方を提案し、視聴者が実際に自宅での利用シーンをイメージしやすい工夫を行いました。
リアルタイムのデモンストレーションと具体的なアドバイスにより、購買意欲を高め、売上向上に成功しています。
ライブコマースを成功させる秘訣
ライブコマースを成功させる秘訣は、以下を参考にしてみてください。
- ライブコマースで解決したい課題を明確にする
- 視聴者とコミュニケーションを取る
- ライブ視聴者限定特典を用意する
- ライブのアーカイブを残す
それぞれ解説していきます。
ライブコマースで解決したい課題を明確にする
ライブコマースを始める前に、解決したい課題を明確にするのが重要です。
たとえば、以下のような課題があります。
- ECサイトの売上が伸びない
- SNSフォロワーは多いが購入につながらない
上記の課題に対して、以下の施策を考えてみましょう。
- ライブ配信で商品の魅力を直接伝える
- フォロワーに向けた特典を提供する
明確な課題設定により、配信内容や戦略が具体的になり、効果的なライブコマースが実現しますよ。
視聴者とコミュニケーションを取る
ライブコマースでは、視聴者との双方向コミュニケーションが成功の鍵です。
視聴者の質問や疑問にリアルタイムで答えれば、信頼感や安心感が生まれ、購入の後押しになります。
また、配信者と視聴者の交流により、商品の理解が深まり、ブランドへの親近感も高まります。
視聴者の声を大切にすることで、リピーターやファンの獲得につながるでしょう。
ライブ視聴者限定特典を用意する
ライブ配信中に視聴者限定の特典(割引やプレゼント)を用意すると、購買意欲を高め、視聴者数を増やす効果があります。
「ライブ中に購入したら〇%オフ」「視聴者限定でサンプルプレゼント」などのオファーは、今すぐ購入する動機づけになります。
限定感やお得感を演出することで、視聴者の興味と行動を促し、売上向上に貢献します。
ライブのアーカイブを残す
ライブ配信は、リアルタイムで視聴できない人もいるため、アーカイブを残すのが重要です。
アーカイブを残せば、後からでも視聴でき、見逃した人にも商品やサービスの魅力を伝えられます。
また、SNSやECサイトにアーカイブ動画を掲載することで、新規顧客へのリーチや情報の拡散が期待できます。
ライブ後も長期的に販売促進を図る有効な手段です。
まとめ
ライブコマースは、リアルタイムで商品を紹介し、視聴者と直接コミュニケーションを図る効果的な販売手法です。
成功事例から、視聴者との交流や限定特典の提供が売上向上に有効であることがわかります。
一方で、配信トラブルや炎上のリスクもあるため、課題を明確にし、適切な対応が必要です。
メリットとデメリットを理解し、秘訣を活用することで、ライブコマースを効果的に活用し、ビジネスの成長につなげましょう。
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