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動画マニュアルの作り方をプロが解説!実際の活用事例や無料で作る方法までご紹介

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動画マニュアルの作り方をプロが解説!実際の活用事例や無料で作る方法までご紹介

業務の効率化や社内教育の質向上を目指して、動画マニュアルの導入を検討している方も多いのではないでしょうか。

動画マニュアルは、視覚的に情報を伝えられることから理解度が高まり、業務の効率化やトレーニング時間の短縮に非常に役立ちます。

しかし、「どのように動画マニュアルを作成すれば良いのか」、「どのツールを使えば効果的か」、「実際に効果があるのか」といった疑問や悩みを抱えている方も少なくありません。

本記事では、これらの疑問を解消し、動画マニュアルの作り方について動画制作会社監修のもと詳しく解説。動画マニュアルの基本的な作成手順、実際の活用事例、そして無料で作成する方法について具体的にご紹介します。

これまでに動画マニュアルを作ったことがない方も、この記事を読んでぜひ参考にしてみてくださいね。

動画マニュアルとは

動画マニュアルとは、製品やサービスの使い方、業務手順、トレーニング内容などを動画形式で説明するガイドのことです。

動画マニュアルは視覚的・聴覚的な情報を提供するため、文章や画像だけのマニュアルに比べて理解しやすく、学習効果が高いという特徴があります。

動画マニュアルの種類とそれぞれの説明は、主に以下の通りです。

種類説明
製品使用ガイド・新しい製品の使用方法を説明する動画
・例として、家電製品の操作方法やソフトウェアの使い方を解説する動画が挙げられます
業務手順マニュアル・社内業務の手順を説明する動画
・例として、新入社員向けのオンボーディング動画や安全衛生手順の説明動画があります
トレーニングビデオ・従業員のスキルアップを目的としたトレーニング動画
・例として、接客マナーやITスキルの習得を支援する動画があります

動画マニュアルは、その視覚的な情報伝達力により、ユーザーや従業員の理解度を高め、迅速かつ効率的な学習を可能にします。

動画マニュアルの具体例は、以下が挙げられます。

『メデラ』マニュアル動画(字幕ローカライズ)

『メデラ』マニュアル動画は、製品の使い方やメンテナンス方法を視覚的にわかりやすく説明するために作成された実写動画です。

この動画は、ユーザーが製品を正しく使用できるようにサポートすることを目的としています。

動画マニュアルのメリット

動画マニュアルのメリットは、主に以下の5つが挙げられます。

  1. 情報伝達効率が高く記憶に残りやすい
  2. いつでもどこからでもアクセスできる
  3. 教育の質を統一できる
  4. 印刷・製本コストを削減できる
  5. 多言語対応も可能

1つずつ解説していきます。

情報伝達効率が高く記憶に残りやすい

動画マニュアルの大きなメリットとして、情報伝達効率が非常に高いことが挙げられます。

科学的研究によると、人間の脳は視覚情報を処理する速度が速く、文字情報に比べて視覚情報を60,000倍も早く処理するといわれています。

また、動画は視覚と聴覚を同時に刺激するため、マルチモーダルな学習が可能となり、情報の定着率が向上します。

具体的には、学習者は動画を通じて視覚的な動きや音声を直接体験するため、長期記憶に残りやすくなるのです。

これにより、動画マニュアルは複雑な手順や操作方法を効果的に伝えられ、学習効率を大幅に向上させることができます

いつでもどこからでもアクセスできる

動画マニュアルのもう1つの大きなメリットは、電子データとして保存されるため、時間や場所の制約を受けずにアクセスできる点です。

インターネットに接続できる環境さえあれば、スマートフォン、タブレット、パソコンなどのデバイスからいつでも視聴可能です。

これにより、従業員は出張先や在宅勤務中でも必要な情報を迅速に取得でき、即座に問題解決が可能になります。

また、新しい情報が追加された場合でも、オンラインで簡単に更新・配信できるため、常に最新の内容を提供が可能となります。

教育の質を統一できる

動画マニュアルで教育の質を統一できる点も、メリットの1つといえるでしょう。

従業員が同じ内容の動画を視聴すれば、教育のばらつきを防ぎ、全員が同じ情報を同じタイミングで習得できます。

特に大規模な企業や多拠点にわたる企業では、研修担当者が異なる場合でも、動画を使用することで一貫した教育内容を提供することが可能です。

これにより、社員全体のスキルレベルの均質化を図り、業務の標準化や効率化に貢献します。

印刷・製本コストを削減できる

動画マニュアルのメリットの1つとして、紙のマニュアルを印刷や製本するためのコストを大幅に削減できることが挙げられます。

紙のマニュアルは、印刷料、紙代、製本費用など、多くの費用がかかりますが、動画マニュアルはデジタル形式で提供されるため、これらのコストを排除が可能です。

さらに、動画は容易に更新できるため、内容の変更や更新があった場合でも、再印刷や再製本の必要がありません。

このように、動画マニュアルはコスト効率的でありながら、効果的な情報提供手段となります

多言語対応も可能

動画マニュアルの利点の1つは、多言語対応が可能であることです。

動画は字幕や音声を変更することで、さまざまな言語に簡単に翻訳できます。これにより、異なる言語圏のユーザーに適切な情報の提供が可能です。

また、動画の画像やアニメーションを使用すれば、言語の壁を超えて理解しやすくなります。

多言語対応の動画マニュアルは、グローバルな市場で製品やサービスを展開する企業にとって、競争力のある優位性を提供してくれるでしょう。

このように、動画マニュアルは多言語対応のニーズに応える柔軟性と効率性を持っているといえます。

動画マニュアルのデメリット

動画マニュアルのデメリットは、主に以下の3つです。

  1. 制作/修正コストがかかる
  2. 設備投資が必要なケースがある
  3. 動画にマッチしない情報もある

それぞれ解説します。

制作/修正コストがかかる

動画マニュアルのデメリットの1つは、制作時や修正時に一定のコストがかかることです。

動画の制作には専門的な技能と機材が必要であり、それらを手に入れるためには初期投資が必要です。

また、内容を更新や修正する場合にも、再度撮影や編集を行う必要があり、これには時間と労力がかかります。

専門家やクリエイターに依頼する場合は、制作や修正のために追加の費用が発生してしまう場合も。

そのため、動画マニュアルは初期的なコストが高い場合があり、変更や修正が頻繁に必要な場合は、維持コストも増加する可能性があります。

このように、動画マニュアルの制作や修正には一定のコストがかかるため、企業や組織はこれらの費用を考慮する必要があります

設備投資が必要なケースがある

動画マニュアルの2つ目のデメリットは、視聴環境の整備に必要な設備投資が発生する場合があることです。

高品質な動画を視聴するためには、適切なディスプレイや音声システムが必要です。特に企業や組織が従業員や顧客に動画マニュアルを提供する場合、視聴環境の整備が必要となるでしょう。

これには、高解像度のモニターやスピーカー、高速のインターネット接続などが含まれるほか、動画マニュアルをモバイルデバイスで視聴する場合は、適切なアプリケーションやストレージ容量も必要です。

これらの設備投資は、企業や組織にとって追加の費用負担となる場合もあるでしょう。特に大規模な組織や専門的な環境が必要な場合は、設備投資がさらに高額になる可能性があります。

このように、動画マニュアルを導入する際には、視聴環境の整備に必要な設備投資を考慮する必要があります

動画にマッチしない情報もある

動画マニュアルの3つ目のデメリットは、動画化するのに適さない情報が存在することです。

例えば、複雑な技術や手順を説明する際には、文字や図表を使用した方が理解しやすい場合があります。

また、法的な規制やコンプライアンスに関する情報など、正確性が極めて重要な情報は、テキスト形式で提供するのが一般的です。

一度に多くの情報を提示する必要がある場合や、ユーザーが自分のペースで情報を消化したい場合も、動画よりもテキストが適している場合もあるでしょう。

このように、動画化するのに適さない情報はさまざまな形式で提供する必要があり、動画マニュアルのデメリットとして考慮する必要があります。

動画マニュアルの活用事例

動画マニュアルの活用方法は、以下の通りです。

  • 社内向けの活用
  • 社外向けの活用

解説していきます。

社内向けの活用

社内向けの動画マニュアルは、研修やOJTにおいて効果的に活用されています

業務手順やセールスプロセス、ビジネスマナーなどの内容を動画化することで、以下のようなメリットが得られます。

  • 人材育成の効率化
  • 教育コストの削減
  • 教育の質の統一

社内向け動画マニュアルの活用で、日清医療食品株式会社の例が挙げられます。

日清医療食品株式会社は、病院や福祉施設向けの食事サービスを提供する企業で、感染拡大防止のために、以下の新入社員向け教育動画を公開しています。

引用:日清医療食品広報アカウント「【日清医療食品社内用】新入社員向け 研修動画(手洗い編)

動画では、正しい手洗いの方法を手順ごとにわかりやすく解説しています。

実写映像にキャラクターアニメーションを組み込み、親しみやすい印象に。さらに、手洗いの時間をカウントダウン形式で表示するため、キャラクターとスライダーを使用しています。

他にも、製造業などでは、機械の操作手順や品質管理の方法などを動画で示し、従業員の技術向上のために動画マニュアルを作成している事例も存在します。

安全衛生に関する指導や手順も動画マニュアルで提供され、労働安全の向上に寄与していると考えられます。

このように、社内向けの動画マニュアルは効果的な教育ツールとして活用され、人材育成の効率化やコスト削減、教育の質の向上に貢献しているでしょう。

社外向けの活用

社外向けの動画マニュアルは、製品やサービスの導入後の顧客サポートにおいて効果的です。

社外向け動画マニュアルの活用で、株式会社マネーフォワードの例が挙げられます。

『クラウド給与』マニュアル動画

株式会社マネーフォワードでは、クラウドサービスの利用方法を動画化して顧客に提供しています。

この動画マニュアルは、新規顧客が製品を導入する際に、わかりやすく導入が行えるようにサポートを目的としています。

実際に顧客は動画を視聴して、製品の機能や操作方法を直感的に理解し、効率的に導入作業を進めることが可能です。

また、導入後に発生するよくある質問やトラブルシューティング方法も動画で提供されており、顧客の不安や問題を迅速に解決することができます。

結果として社外向け動画では、顧客満足度の向上やCSコストの削減を実現し、長期的な顧客関係の構築に貢献していると考えられます。

動画マニュアルの作成方法

動画マニュアルの作成方法は、以下の流れで行います。

  1. 目的を明確にする
  2. 構成の作成
  3. 台本の作成
  4. 撮影/収録
  5. 編集

順番に説明していきます。

目的を明確にする

目的を明確にすることは、動画マニュアルの効果的な作成に不可欠です。

大切なのは、次の3つです。

  • 誰に
  • 何を
  • 何のため

まず、「誰に」はターゲット視聴者を特定し、彼らの知識レベルやニーズを理解します。

「何を」は伝える内容を具体的に決定し、必要な情報を整理してみましょう。

「何のため」は、期待される結果や目標を明確に定義し、マニュアルが達成すべき目的を把握を行います。

これにより、効果的な動画マニュアルを作成し、視聴者の理解を促進することができます。

構成の作成

構成の作成では、視聴者が情報を理解しやすいように順序の整理を行います

基本的な手順や重要なポイントから始め、段階的に詳細な情報を洗い出す作業です。また、論理的な流れや主題ごとのセクション化を考慮し、情報の整合性と連続性の確保をします。

このようにすることで、視聴者がスムーズにマニュアルを理解しやすくなりますよ。

台本の作成

台本の作成では、構成に基づいて動画で伝える内容を具体的な言葉で表現し、台本にまとめます

各セクションやシーンごとに必要な情報や説明を明確に記述し、ナレーションやダイアログ、映像の説明などを適切に配置します。

また、語彙や表現は視聴者の理解を考慮して選択し、スムーズなコミュニケーションの確保を目指しましょう。

撮影/収録

撮影/収録では、台本に基づいて映像やナレーションを撮影または録音します

映像では、カメラや画像キャプチャーソフトを使用して、必要なシーンや操作手順を撮影。ナレーションでは、スクリプトに沿って音声を録音し、説明や指示を明確に伝えます。

高品質な映像と音声を収録することで、視聴者にわかりやすく情報の提供が可能です。

編集

編集作業では、撮影/収録した素材をもとに、カット割りやアニメーション編集、テロップの追加などを行います

これにより、映像の流れや視覚的な効果を調整し、視聴者によりわかりやすい動画に仕上げます。

また、音声やBGMの調整も行い、全体の雰囲気や情報の伝達に最適な状態に編集させるのが大切です。

動画マニュアルを無料で作る方法

動画マニュアルの制作はプロに依頼するのがおすすめですが、無料でも作成する方法があります。

以下のツールを使って作成が可能です。

  • パワーポイント
  • iMovie
  • Vrew

それぞれ詳しく紹介していきます。

パワーポイント

パワーポイントを活用すれば、簡単かつ効果的に動画マニュアルを作成できます

各スライドに画像やテキストを配置し、必要に応じてアニメーションや効果を追加することができます。また、音声を録音してナレーションとして追加も可能です。

これにより、ビジュアルな要素と説明が組み合わさったスライドショー形式の動画を作成し、視聴者にわかりやすく情報を伝えられます。

さらに、パワーポイントの機能を使って自由にレイアウトやデザインをカスタマイズでき、完成度の高い動画マニュアルを作成可能です。

iMovie

iMovieは、Macユーザー向けの無料動画編集ソフトウェアで、初心者からプロまで幅広いユーザーに対応しています

直感的な操作が特徴で、ビデオクリップのカットや結合、トランジションの追加、テキストオーバーレイなどの基本的な編集作業を簡単に行うことが可能。

音楽やナレーションの追加も可能で、背景音楽を選び、音声のバランスを調整すれば、視覚と聴覚の両方から視聴者に訴求する動画マニュアルを作成できますよ。

iMovieはクラウドサービスとも連携しており、作成した動画を簡単に共有・配信できる点も魅力の1つ。

これにより、製品の利用方法やサービスの手順をわかりやすく伝える動画マニュアルを効率的に制作することが可能です。

Vrew

Vrewは、オンラインで利用できる無料の動画編集ツールで、特に字幕生成と編集に優れた機能を持っています

動画マニュアルを作成する際には、ビデオクリップの結合やトリミング、テキストの追加が簡単に行えます。Vrewの最大の特徴は、自動で字幕を生成し、それを編集できる機能です。

これにより、視聴者に対して明確で理解しやすい動画を提供することができます。

ユーザーは、直感的なインターフェースを使って動画をタイムラインに沿って編集し、必要な箇所に字幕やテキストを追加が可能です。

Vrewを使えば、ビジネスプロセスや製品の操作方法を視覚的に説明する動画マニュアルを、短時間で作成することができます。

さらに、クラウドベースのサービスであるため、作成した動画をすぐに共有・配信できるところも便利な点です。

これにより、顧客サポートや社内トレーニングの効率化を図れるでしょう。

まとめ

動画マニュアルとは、製品やサービスの使い方、業務手順、トレーニング内容などを動画形式で説明するガイドのことを指します。

動画マニュアルを活用するメリットは以下の5つが挙げられます。

  1. 情報伝達効率が高く記憶に残りやすい
  2. いつでもどこからでもアクセスできる
  3. 教育の質を統一できる
  4. 印刷・製本コストを削減できる
  5. 多言語対応も可能

また、動画マニュアルを活用することで起こりうるデメリットは、以下の通りです。

  1. 制作/修正コストがかかる
  2. 設備投資が必要なケースがある
  3. 動画にマッチしない情報もある

動画マニュアルは無料で作成も可能ですが、クオリティの面から見たらプロに依頼するのがおすすめですよ。

動画制作・映像制作会社選びに悩んでいる方は、ぜひこちらの記事も一緒にチェックしてみてくださいね。

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