- 動画制作の流れ
- YouTube
企業YouTubeの動画制作の流れや依頼・代行する際の相場・料金を解説!
企業活動の重要な柱のひとつとなったデジタルマーケティング。その中でもYouTubeは全世界で24億人以上が利用しており、自社製品・サービスをアピールする手段として大きく注目されています。
しかし、いざYouTube用の動画制作をしようにも、何から手を付ければいいのかわからないという人も多いでしょう。
「動画制作の全体の流れがわからない」
「どの程度の予算が必要なのか見当がつかない」
「制作会社に依頼・代行する場合はどうすればいいのか知りたい」
こうした不安を抱えながら、手探りで動画制作に取り組む企業も少なくありません。準備が不十分のまま制作を進めてしまい、思うような結果を得られないケースも多々あります。
そこでこの記事では、企業YouTubeの動画制作について詳しく解説します。動画制作の流れや、依頼する際の費用・相場、外注先選びのポイントにも触れていきますので、ぜひ最後までご覧ください。
企業YouTube活用のメリット
企業がYouTubeを活用するメリットは、新たな顧客層を開拓しやすいことです。
YouTubeは月間利用者数が7,120万人と国内第2位のSNSで、若年層だけでなく中高年層も幅広く利用しています。利用率は全世代平均で約90%、60代でさえ67%が利用しているため、YouTubeチャンネルを運用するだけで幅広い年齢層の視聴者にアプローチできるのです。
実際、多数の企業がブランディングや自社製品の販売促進を目的に、YouTubeチャンネルを運用し新規顧客開拓に取り組んでいます。
例えば、なかなか若年層にリーチしにくい企業でも、YouTubeで動画コンテンツを発信すれば効果的にアプローチできます。同時に中高年層にも、動画を通じて自社の製品やサービスをPR可能です。
企業YouTubeをうまく活用すれば、これまで接点がなかった層に対して新規顧客開拓の機会を得られます。新たな収益源を生み出す可能性を秘めたプラットフォームと言えるでしょう。
企業YouTubeの動画制作の流れ
企業YouTubeの動画制作の具体的な流れは以下の通りです。
- お問い合わせ
- コンサルティング
- キックオフMTG
- 構成・絵コンテ(Vコンテ)の提出
- 撮影・ナレーション収録
- 編集
- 分析・改善
一つひとつ詳しく解説していきますので、依頼時の参考にしてください。
お問い合わせ
企業YouTubeの動画制作をする際は、まずは制作会社に問い合わせをする必要があります。その企業につながる連絡フォームや電話でコンタクトを取りましょう。
ここで重要なのが、問い合わせの前に「予算」と「納期」を決めておくことです。「予算」は、できる限り具体的な値段と上限を決めましょう。「納期」は、修正期間も想定して余裕をもって設定するのをおすすめします。
コンサルティング
制作会社と話し合い、動画の方向性を擦り合わせていきます。この段階で具体的な目標を設定することが、質の高い動画制作につながります。
例えば、「企業の認知度を高める」「商品・サービスを紹介して購入につなげる」など明確な目標を定めましょう。単に「再生回数を増やしたい」というだけでは方向性を見失ってしまうため、さらに掘り下げて考えてみてください。
キックオフMTG
キックオフMTGでは、プランナーや運用担当者、クリエイターなどの専任チームを編成します。制作に入る前に制作会社と要件をすり合わせ、チャンネルの方向性、動画の内容、制作スケジュールなどを決定しましょう。
構成・絵コンテ(Vコンテ)の提出
動画の内容をより具体化するため、構成・絵コンテ(Vコンテ)の制作に入ります。動画の骨格となる重要な工程ですので、制作会社と丁寧にすり合わせながら進めていきましょう。
構成では、動画全体の大まかな流れや展開を決めて台本を作成します。その台本に沿って絵コンテ(Vコンテ)を作成し、動画の完成イメージをさらに明確化します。必要に応じて修正を加えながら、理想の動画イメージを固めていくことが重要です。
撮影・ナレーション収録
構成・絵コンテ(Vコンテ)が完成したら、いよいよ撮影・ナレーション収録に進みます。出演者、スタジオ・ロケ地、機材など撮影に必要なものを準備し、絵コンテ(Vコンテ)に沿って映像を収録しましょう。
撮影・ナレーション収録は、動画の品質を大きく左右する重要な工程です。できるだけ撮影現場に立ち合い、イメージ通りの仕上がりになっているか確認しましょう。
編集
撮影・ナレーション収録が完了したら、撮った映像を編集していきます。制作会社のプロの編集者が専用のソフトウェアを使用し、映像・ナレーション・BGM・効果音などを組み合わせて、ひとつの動画に仕上げます。
分析・改善
完成した動画を公開した後は、必ず分析・改善を行いましょう。YouTubeのアナリティクス機能を活用し、再生回数や視聴継続率、エンゲージメントなどを詳しく分析します。また、視聴者からのコメントや反応も貴重なフィードバックです。
分析したデータをもとに動画の構成やサムネイルなどを改善、最適化すれば、より高品質な動画がつくれます。分析・改善は、今後の動画制作に活かすための重要なプロセスと捉えましょう。
企業YouTubeの動画を依頼・外注する際の費用・相場
企業YouTubeの動画制作を依頼・外注する場合、「チャンネルの設計から依頼する場合(コンサルティング)」と「動画制作だけを依頼する場合」で費用・相場が大きく異なります。一般的な相場を紹介するので、依頼する際の参考にしてください。
チャンネルの設計から依頼する場合(コンサルティング)
動画制作の見積もりは「企画・構成費」「デザイン費」「撮影費」「編集費」などで構成されています。ロケや出張が発生する場合は、その分追加費用がかかってきます。
「企画・構成費」は主に2パターンあり、初期費用としてかかる場合と、月額費用として制作期間中にかかる場合がほとんどです。前者の場合は50万円〜100万円以上、後者の場合は5万円/月〜10万円/月以上が相場です。
チャンネルの設計から依頼する場合、制作の目的やターゲット分析、チャンネルのテーマの決定やコンテンツの企画などからはじめます。企画・構成には数週間〜数ヶ月かかることが多く、その分費用がかかることを留意しましょう。
加えて、動画の制作1本ごとに「デザイン費」や「撮影費」などがかかります。1本ごとの「デザイン費」の相場は10分尺の動画で5万円〜10万円以上です。動画が長ければ長いほどコストが高くなり、撮影やキャスティングを伴う場合さらに費用がかかります。
撮影後の動画の「編集費」もかかります。動画の長さはもちろん、効果音やエフェクト、テロップの挿入、イラスト・アニメーションの追加など編集にこだわるほどコストがかかることがほとんどです。費用をおさえてシンプルな動画にするのか、凝った演出で視聴者を獲得しやすくするのか、動画の方向性に合わせて選びましょう。
動画を依頼・外注する際の費用・相場についてさらに詳しく知りたい方は、以下の記事を参照してください。
動画制作だけを依頼する場合
チャンネルの方向性や企画の内容が既に決まっているときは、動画制作だけを依頼するのもおすすめです。「企画・構成」費用がカットできるため、全体のコストをおさえられますよ。
動画制作のみにかかる費用の目安は、撮影あり10分尺の動画で1本5万円〜10万円以上、編集のみだと最安で3万円程度です。動画の長さや編集量によっても異なりますが、「企画・構成」費用がカットできる分、確実に安く制作できるでしょう。
さらにコストをおさえたい場合は、制作会社ではなくフリーランスに依頼する方法もあります。値段設定はフリーランスによってさまざまですが、編集のみで1本5,000円程度で請け負っている人もいます。
ただし、フリーランスに依頼する場合は、動画の構成を自社で考え、編集素材(映像や音声など)も自社で用意する必要があることに注意しましょう。さらに経験の浅いフリーランスが仕事を請け負うケースも多く、クオリティ面に不安が残ったり、ちょっとしたトラブルで納期遅れにつながったりすることもあり得ます。
そのため、動画制作に不慣れな方は、最初は制作会社に依頼することをおすすめします。制作会社なら、企画から編集まで一貫してサポートしてくれるため、安心して任せられますよ。
いくつか動画を作成し、動画制作の流れを理解した後であれば、コスト削減のためにフリーランスへの依頼を検討するのもおすすめです。
企業YouTubeの動画の依頼・外注先選びのポイント
企業YouTubeの動画の依頼・外注先を選ぶときに大切なポイントは、「制作実績の豊富さ」「制作会社の提案力・企画力」「価格が明確かどうか」の3点です。
「制作実績の豊富さ」は、質の高い動画制作に直結します。数多くの動画を手がけてきた制作会社は、撮影・編集技術が洗練されているため、理想的な動画を作成してくれますよ。
さらに各種ノウハウが蓄積されており、予期せぬ問題が発生しても、過去の経験を活かした迅速かつ適切な対応が可能です。制作会社を選ぶときは、実績の数や質、ユーザーの声などを必ずチェックして検討しましょう。
「制作会社の提案力・企画力」も、制作会社を選ぶときにおさえておきたいポイントのひとつです。最終的な動画のクオリティは、企画の質に左右されます。提案力・企画力のある制作会社に頼めば、クライアントのニーズを適格に読み取って企画を立て、高品質な動画を作り上げてくれるでしょう。
提案力・企画力がある制作会社を見つけるには、無料のコンサルティングを受けるのがおすすめです。同じ条件でコンサルティングを受けて比較検討すると、自社に合う会社が見えてきますよ。
「価格が明確かどうか」も重要なポイントです。動画制作にかかる費用は、制作会社によって大幅に異なります。同じ依頼の相見積もりをとってみると、数十万円〜数百万円の差があるケースも多いです。
ここで大切なのは、各種項目の価格が明確に記載されているかどうかです。「企画・構成費」「デザイン費」「撮影費」「編集費」など、費用の内訳が明確に記載されている場合、トラブルになりにくく安心して任せられるでしょう。単に見積もりが安い・高いほどいいというわけではないため注意してください。
見積もり書を比較検討するためにも、まずは複数の制作会社から相見積もりをとるのをおすすめします。
企業YouTubeの動画を安く制作するためのコツ
企業YouTubeの動画をできるだけ安く制作するために、おさえておきたい3つのコツがあります。
- できるだけ自社制作して依頼内容を減らす
- 撮影・編集を必要最低限にする
- まとめて依頼して動画1本当たりの費用をおさえる
動画をできるだけ安く制作するためのポイントは「できるだけ自社制作して依頼内容を減らす」ことです。動画制作には企画・構成、撮影、編集などの皇帝があり、全てを制作会社に任せるとその分費用は高くなります。
自社でできる範囲は自社で行い、社内では実行不可能なものや動画のクオリティを左右する撮影・編集などを制作会社に依頼するだけでも、十分コストをおさえられますよ。
そのうえで、「撮影・編集を必要最低限にする」のも効果的です。遠方でのロケを避け、グリーンバックなどを使って撮影をおこなうだけでも交通費やカメラマンの人件費などを大きくカットできます。
編集の段階でも、演出やアニメーションは最低限にすることをおすすめします。動画の時間を短くしたり、画像を使ったスライドショー動画にしたりするのもいいでしょう。
撮影・編集を必要最低限にし、シンプルな動画にすることで費用は大幅におさえられます。予算と相談しつつ、見積もり段階で制作会社と相談しましょう。
また、動画を依頼する際、「まとめて依頼して動画1本当たりの費用をおさえる」のもおすすめです。あらかじめ発注したい本数が決まっているのなら、大量発注で値段を下げられないか制作会社に相談しましょう。
複数動画をまとめて撮影することによる効率化、作成した素材の他動画への再利用など、動画の本数を増やすことでコスト削減につながることは多々あります。おさえるところはおさえつつ、質を落とさずに効率的な動画制作が可能になるでしょう。
ただし、コスト削減に注力しすぎて品質が低下しないようバランスを取ることが重要です。制作会社とよく相談し、最適な方法を見つけていきましょう。
まとめ
YouTubeは幅広い年齢層の視聴者にアプローチできる優秀なプラットフォームです。YouTubeをうまく活用すれば、ブランディングや自社製品の販売促進、新規顧客開拓が叶います。
企業YouTubeの動画制作の具体的な流れは以下の通りです。
- お問い合わせ
- コンサルティング
- キックオフMTG
- 構成・絵コンテ(Vコンテ)の提出
- 撮影・ナレーション収録
- 編集
- 分析・改善
動画制作が初めてという人は、まずは制作会社にコンタクトを取りましょう。不安や不明点を解消し、自社の企業YouTubeを成功に導いてくれますよ。
動画制作を依頼する映像制作会社についてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事も合わせてチェックしてみてください。
300社・1,000件以上の制作実績を誇る動画制作会社MOBAL(ムーバル)は企業YouTube動画制作の実績も豊富です。予算に応じて最適なプランをご提案します。まずは無料でコンシェルジュにご相談ください!
▼合わせて読む