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動画配信に適したSNSとは? 最適な長さ・制作のポイント・事例を紹介【制作会社監修】
「動画マーケティングに興味があるけれど、どのSNSを使えばいいのかわからない」
「どうしたら多くの人に動画を見てもらえるのか知りたい」
このようなお悩みはありませんか?
近年、SNS動画はマーケティング戦略の主軸となっています。SNSを活用した動画配信は多くの人に自社の商品やサービスを伝えられるほか、企業のブランディングにも効果的です。
しかし、どのような動画が視聴者の興味を引きつけるのかは、各SNSによって異なります。SNSを活用した動画配信をおこなう際は、各SNSの特徴とユーザーの人物像を理解することが重要です。
この記事では、動画配信に適した主要なSNSプラットフォームを紹介し、それぞれの特徴や最適な動画の長さ、成果を上げるための制作ポイントについて詳しく解説します。
また、動画制作のプロであるムーバルが、SNSで拡散される方法やバズる動画についても詳しくご紹介します。
実際の動画事例もいくつか紹介していますので、ぜひSNS動画制作の参考にしてみてください。
動画配信に適した6大SNS
SNSは拡散力と宣伝効果が高く、動画マーケティングに最適なツールです。十分な効果を得るためにはSNSごとの特徴を理解し、最適なものを選ぶ必要があります。
ここでは、動画配信に適した6大SNSについて詳しく解説していきます。
1.YouTube
世界最大のソーシャルメディアでもある「YouTube」は、動画コンテンツをメインとした動画共有サービスです。一般的な横型動画のほかに、60秒以内の動画をメインとした縦型動画「YouTubeショート」を投稿できます。
子どもから大人まで幅広い世代に視聴されており、どの分野のマーケティングにも有効です。長尺の動画でも見てもらいやすいため、自社の商品やサービスの使い方や魅力を解説したいときに適しています。
- 日本国内の月間利用者数:約7120万人(2024年時点)
- 主な利用者層:老若男女幅広い
- 相性の良い動画:ジャンルを問わない
2.TikTok
若者を中心に流行している「TikTok」は、ショート動画向けのSNSアプリです。15秒から1分以内のショート動画に特化しており、歌やダンスの動画配信を中心に投稿されています。
TikTokの魅力は、編集ソフトを使用しなくてもアプリ内で動画の編集ができるところです。肌の補正やBGMの追加などもアプリ内でおこなえるため、手軽に高品質な動画を制作できます。
一方で、スワイプするだけで次々と動画が視聴できる仕様のため、スキップされやすいところが難点です。最後まで視聴してもらうには、ユーザーの興味を引く動画の制作が求められます。
- 日本国内の月間利用者数:1,700万人(2024年時点)
- 主な利用者層:10~20代
- 相性の良い動画:歌やダンスを使ったショート動画
3.Instagram
「Instagram」とは、写真や動画投稿をメインとしたSNSです。視覚的に情報を伝えることに特化しており、多くの著名人を含め幅広い世代に利用されています。
動画投稿では3つの機能が備わっているのが特徴です。
機能 | 特徴 |
フィード | ホーム画面に表示される一般的な投稿 |
ストーリーズ | 24時間のみ配信できる投稿機能 |
リール | 音楽やエフェクトを加えた縦型動画 |
この3つを有効活用することで、自社サイトやECサイトへの誘導が可能です。また、自社商品やサービスの紹介や特徴を紹介したいときにも適しています。
- 日本国内の月間利用者数:3,300万人(2024年時点)
- 主な利用者層:10~30代
- 相性の良い動画:女性向けの商品紹介やプロモーション
4.X(旧 Twitter)
旧Twitterとして知られている「X」は、140文字以内のテキスト投稿をメインとしたSNSです。身の回りで起きたことや思いつきを気軽につぶやけるサービスで、画像や動画も一緒に投稿できます。
他人の投稿を自分の投稿に再掲載できる「リツイート」機能があり、これによって多くの人に拡散が可能です。Xはリアルタイムで情報が発信されるほか、ニュースやトレンドの即時性も高いため、流行りを意識した動画の制作が求められるでしょう。
- 日本国内の月間利用者数:6,658万人(2024年時点)
- 主な利用者層:10代~20代
- 相性の良い動画:リアルタイムなトレンドを意識した動画
5.LINE
日本初の無料コミュニケーションツールとして誕生した「LINE」は、個人間でのチャット機能に特化したSNSです。作成した公式アカウントをユーザーに友だち登録してもらうことで、動画配信ができるようになります。
視聴者はすでに自社商材への購買意欲が高く、商材の魅力を伝えることで購入への後押しが可能です。動画を見てもらうにはアカウント登録が必須になるため、クーポンの配布やお得情報の発信など工夫を施し、友だち追加を促していきましょう。
- 日本国内の月間利用者数:9,500万人(2024年時点)
- 主な利用者層:10代~50代 男女問わず幅広く利用
- 相性の良い動画:トレンドにあわせた動画
6.Facebook
世界中で多くのユーザーが利用している「Facebook」は、偽名での登録を禁止している実名登録制のSNSです。ビジネス目的での利用者が多く、企業のマーケティングや広報ツールとしても活用されています。
Facebookでは最大文字数が60,000字、動画は最大240分と膨大なコンテンツの投稿が可能です。ほかのSNSと比べるとじっくりコンテンツを見るユーザーが多く、長尺の動画でも最後まで視聴してもらいやすい傾向にあります。
- 日本国内の月間利用者数:2,600万人(2024年時点)
- 主な利用者層:30~40代
- 相性の良い動画:ビジネスユーザー向け動画
SNS動画に最適な長さは?
SNSの動画には、手軽に視聴できる短尺のコンテンツが好まれています。ユーザーの視聴離脱を防ぐためにも、最適な長さの動画を作成していきましょう。
基本は15秒程度の短い動画
SNS動画は長すぎると視聴者が飽きてしまうため、短く簡潔にまとめることが基本です。一般的には15秒程度の動画が適しており、最後までスキップされずに見てもらえます。ただ単に短くするのではなく、本当に伝えたいことをしっかり絞っていきましょう。
また、SNSによって適した動画の長さは異なります。動画コンテンツに特化したYouTubeは長尺の動画でもじっくり見てもらいやすいですが、TikTokは長くても15〜30秒ほどの動画が最適です。
短い動画は、日々忙しく過ごす現代人にとって効率的な情報収集の手段としても好まれます。短い動画なら制作コストも低く抑えられ、個人や中小企業も導入しやすいでしょう。
目的によって最適な長さは違う
基本的にSNS動画は短いものが主流ですが、目的によって適した長さは異なります。例えば、広告動画では最後まで見てもらえるよう15秒以内の短い動画が好適です。会社紹介であれば、内容を十分に伝えるためにも60〜90秒程度の長さが必要でしょう。
また、目的にあったSNSを選ぶことも大切です。シンプルなメッセージを伝えたいときは、TikTokやInstagramが向いています。長めの動画を投稿したいときはYouTube、テキストと一緒に投稿したいならXが最適です。
視聴者の人物像と動画内容があっているかにも考慮し、適したSNSで投稿をしていきましょう。
主なSNSに投稿可能な動画の長さ
6大SNSは、それぞれ投稿できる動画の長さが異なります。投稿したい動画に適したSNSを選択するためにも、SNSごとの投稿可能時間を把握しておきましょう。
SNS | 投稿可能な動画の長さ |
YouTube | 最長12時間(128GB以内)YouTubeショート 最大60秒 |
TikTok | 最長60分 |
フィード 3~60秒ストーリーズ 5~15秒リール 最大90秒 | |
X(旧 Twitter) | 最大2分20秒 |
LINE | VOOM:最大20分(アプリ版は5分)LINE広告:最大10分 |
最大240分 |
成果につながるSNS動画制作のポイントとは?
SNS動画で達成したい成果につなげるためには、視聴者にとって魅力的な動画を制作することが重要です。ここでは、多くの人に視聴してもらえるSNS動画の制作ポイントについて解説します。
各SNSの特性にあわせた動画をつくる
まずは各SNSの特性を把握し、適した動画を制作しましょう。SNSごとに利用している年代や性別は異なり、好まれる動画の内容もさまざまです。
例えば、若年層向けのTikTokではかしこまったプロモーションやサービス紹介の動画には適していません。一方で50〜60代の利用者が多いFacebookではビジネス関連の動画が好まれる傾向にあり、トレンドを意識した動画は不向きです。
各SNSの特徴とユーザーの人物像にあわせ、適した動画を制作してみてください。
思わず再生したくなるサムネイルをつくる
SNS動画を再生してもらうためには、サムネイルを工夫することも重要です。サムネイルとは動画の看板になるもので、インパクトが強くなるほど動画を視聴してもらいやすくなります。
とくに、YouTubeやFacebookのような自動再生ではない動画の場合は、サムネイルによって視聴されるかどうかが決まるといっても過言ではありません。
使用する画像はもちろん、テキストの内容やフォントの大きさにも工夫をし、視聴者の目に留まるサムネイルを制作しましょう。
興味を引くストーリー性をもたせる
SNS動画を制作するときは、視聴者の興味を引くようなストーリー性をもたせましょう。SNSでは共感を生むコンテンツが拡散されやすく、話題になりやすい傾向があります。
ただ商品やサービス、会社の特徴を伝えるのではなく、起承転結を意識したドラマ仕立てにするのも効果的です。効果音やテロップはインパクトを与えられるほか、よりストーリー性のある動画になり視聴者の心をつかめます。
SNSで拡散される・バズる動画をつくるには?
SNSで拡散されることを「バズる」といいますが、このバズを起こすとより多くのユーザーに動画を視聴してもらえるようになります。バズる動画をつくるには、さまざまな点を意識した制作が重要です。
ここではバズる動画をつくるコツを紹介します。
トレンド・話題性を意識する
動画を拡散してもらうためには、トレンドや話題性を意識してつくることが大切です。流行りや今話題になっている情報は新しさがあり、ユーザーの興味や関心を引きつけやすくなります。
例えば、TikTokでは話題の音楽にあわせたダンスが非常に多く再生されています。動画には流行している言葉やアイテム、今注目されている人物などを盛り込み、ムーブメントに乗っかった内容で制作していきましょう。
視聴者に共感される内容にする
SNS動画は、視聴者が応援したくなるような内容や共感を呼ぶ内容にすることがポイントです。共感を得られる動画は「この情報をほかの人にも教えたい」と視聴者の感情を揺さぶり、拡散されやすくなります。
ただ、あからさまな内容では共感を得られないため、動画のコンセプトにあった範囲で取り入れるのがマストです。過剰に訴えかける動画にならないよう、共感を意識して制作してみてください。
内容に意外性をもたせる
視聴者が驚くようなギャップや意外性のある動画は、バズりやすい傾向にあります。予想通りの展開よりも、予想外の出来事のほうが記憶に残りやすく、目にも留まりやすいためです。
例えば、真面目な社風の企業がコミカルな動画を投稿すれば、多くの人がそのギャップに驚くでしょう。そのギャップが面白いと感じる人が多ければ動画も拡散されやすくなり、バズる可能性も高くなります。
ほかにも、これまで常識とされていたことを覆すような内容や、明るいイメージの企業がシリアスな内容にするのも意外性をもたせられるでしょう。多くのユーザーが自社や商品、サービスに対してどのようなイメージをもっているのかを探ってみてください。
広告感がない動画にする
SNS広告はネガティブな印象をもたれやすいため、広告感のない動画にすることが大切です。
例えば、PRや説明が多い動画は広告感が強く、視聴を避けるユーザーが少なくありません。拡散やバズを狙うのであれば、広告であっても、視聴者が楽しめる内容を意識しましょう。
視聴者が見ていて楽しめる動画なら、広告であっても拡散される可能性は十分にあります。企業がどのようなSNS動画を制作しているのか、ぜひバズった動画を見つけて参考にしてみてください。
SNS動画の事例
ここでは、実際のSNS動画の事例を紹介します。SNSの特徴を生かして商品やサービス、企業の魅力を十分に伝えているものばかりなので、自社のSNS動画制作に役立てましょう。
YouTube広告|freee株式会社
freee株式会社は、BtoB向けのクラウドサービスなどを提供している企業です。会社設立に必要な手続きをおこなえる「会社設立freee」のプロモーションとしてYouTube動画を活用しています。
シンプルなアニメーションとナレーション仕立てで、サービスのメリットをわかりやすく伝えている点が特徴です。わずか15秒の動画のなかで視聴者の悩み解決につながる情報がまとめられており、簡潔でわかりやすい動画となっています。
Youtube動画|Google Home
Google社の商品であるスマートスピーカー「Google Home」の広告動画です。出かける前に起こりうる状況をイメージして作られており、多くの視聴者に共感を得られる内容になっています。
なかでも、広告動画を通してGoogle Homeをどのように活用するのか、得られるメリットは何かまでをわかりやすく説明している点が特徴です。15秒の短い動画のなかで、自社商品の魅力をストーリー仕立てで紹介しています。
X(旧 Twitter)動画|株式会社タカラトミー
大手玩具メーカーであるタカラトミーの公式X(旧 Twitter)にアップされた動画です。人気商品の「人生ゲーム」のリニューアルにともない、話題性を高めるために拡散力のあるXを活用しています。
動画では、人生ゲームを実際の世界でおこなうといったユニークな内容になっているのが特徴です。多くの一般人を巻き込む形で展開されていく内容は広告感がなく、最後まで楽しみながら視聴できる動画になっています。
TikTok動画|ファイブミニ
大塚製薬の商品「ファイブミニ」のTikTok動画です。アピールした商品にTikTokを活用したり、若者に人気のあるインフルエンサーやモデルを起用したりと、若い世代で話題になるような工夫がされています。
短い動画のなかで商品の魅力を伝えているほか、多くの若者に共感を呼ぶストーリー仕立てになっているのも特徴です。その結果、視聴回数やいいね数が大幅に増加し、商品の売上も2倍に跳ね上がりました。
まとめ
SNS動画では、各SNSに適した長さや内容の動画を投稿することが大切です。それぞれの特徴やユーザーの年齢層などを考慮し、活用するSNSを選んでいきましょう。
また、動画を制作するときは話題性やトレンドを意識し、拡散とバズを狙うのもポイントです。視聴者の感情を揺さぶるような意外性のある内容にしていきましょう。
さまざまなSNS動画の事例も参考にし、自社に取り入れるかぜひご検討くださいね。
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