動画制作の依頼方法|発注フロー・費用相場・失敗しない選び方をプロが解説

動画制作の依頼方法|発注フロー・費用相場・失敗しない選び方をプロが解説

動画制作を依頼する際、はじめての方は「いくらかかるのか」「どこに頼めばいいのか」「何を準備すれば見積もりが取れるのか」という3つの壁にぶつかります。 本記事では...

nakajima

監修者:nakajima

情報工学(ロジック)と広報(エモーション)のバックグラウンドを持つマーケター/ライター。 「技術的な正しさ」と「人の心に響く言葉」の架け橋となることを強みとし、現在は株式会社CACTASにてクリエイティブの可能性を科学的アプローチで言語化している。難解な情報を噛み砕き、読者のインサイトに深く寄り添うコンテンツ設計には定評がある。「論理で紐解き、感性で届ける」をモットーに、成果に繋がる情報発信を探求中。

動画制作を依頼する際、はじめての方は「いくらかかるのか」「どこに頼めばいいのか」「何を準備すれば見積もりが取れるのか」という3つの壁にぶつかります。

本記事では、動画制作の依頼にあたっての判断基準・費用相場・発注フロー・契約時の注意点まで、500社・4,000件以上の制作実績から得た知見を交えて、検討段階から納品までを一気通貫で整理します。

動画制作の依頼を検討すべきタイミング

動画制作の依頼は「とりあえず動画を作る」では成果につながりません。まずは依頼を検討する段階で押さえておくべき判断基準を整理します。

動画制作のニーズを社内で言語化する

依頼前に最低限言語化しておきたいのは、目的・ターゲット・配信先・KPIの4点です。この4点を曖昧なまま見積もり依頼を出すと、制作会社からの提案も抽象的になり、後工程での認識ズレが発生します。

たとえば「採用を強化したい」だけでなく、「中途エンジニアの応募を3割増やすために、技術カルチャーを訴求するインタビュー動画をWantedlyとYouTubeで配信したい」までブレイクダウンできていると、見積もりの精度も依頼先の提案力も大きく変わります。

内製と外注の判断基準

すべてを外注する必要はありません。スマホで撮れるレベルの社内告知動画や、SNS用の短尺動画は内製の方がスピード感が出る場合もあります。一方、対外発信・採用・商品PRなど「企業のブランドに関わる動画」は、外注で品質と一貫性を担保した方が長期的なコストパフォーマンスは高くなります。

なお弊社では、予算が限られている場合に「すべての工程を外注する」のではなく、自社で担う範囲とプロに任せる範囲のレイヤー分けから始めることをおすすめしています。

動画制作の依頼先は3種類|会社・フリーランス・代理店の違い

動画制作を依頼するには、大きく分けて3つの選択肢があります。それぞれの特徴と向き不向きを理解しないまま選ぶと、後悔する確率が高まります。

動画制作会社(プロダクション)

ディレクター・カメラマン・編集者などの専門スタッフが分業で対応するため、品質が安定しており、企画から納品までを一気通貫で任せられます。担当者が変わっても対応が継続されやすく、撮影・編集機材も自社で揃えているため、複雑な企画やCG・アニメーションなどにも対応できます。

費用は個人より高くなりますが、企業の対外発信・ブランド動画など重要度の高い案件には、制作会社が向いています。

個人(フリーランス)への依頼

費用相場は制作会社の5〜7割程度で、シンプルな編集・短尺動画・社内向け動画などコンパクトな案件で力を発揮します。

ただし、スキル・実績・対応スピードに個人差が大きく、ポートフォリオの確認とトライアル依頼を経ないままで本案件を任せると、品質トラブル・納期遅延に発展するリスクがあります。重要案件をフリーランスに任せる場合は、ディレクションだけ社内で担う、複数のフリーランスに発注して比較する、といった分散投資が有効です。

広告代理店への依頼

ブランディング戦略や広告配信運用とセットで動画を作りたい場合は、広告代理店経由の発注も選択肢になります。ただし代理店は中間マージンが乗るため、同一品質の動画でも費用は1.3〜1.5倍程度になるのが一般的です。配信戦略まで含めた一気通貫サポートが必要でない限り、代理店経由の発注は割高になりやすい点を踏まえて検討してください。

依頼先別の特徴比較

比較項目動画制作会社フリーランス(個人)広告代理店
費用感中〜高低〜中
品質の安定性高いばらつきあり高い
対応範囲企画〜納品〜運用編集中心〜撮影戦略〜配信運用
向いている案件ブランド動画・採用動画・商品PRSNS短尺・社内動画広告キャンペーン
連絡窓口担当ディレクタークリエイター本人営業担当

動画制作の依頼にかかる費用相場

動画制作の依頼で最も気になるのが費用です。ここでは制作の種類別・依頼先別に、相場感を整理します。

動画の種類別の費用相場

種類別のおおよその費用感は以下のとおりです。

動画の種類制作会社の費用相場
SNS用短尺動画(15〜60秒)5〜30万円
商品紹介・サービス紹介動画30〜80万円
採用動画(社員インタビュー含む)50〜150万円
企業VP・コーポレートPV80〜300万円
商品CM・テレビCM想定100〜500万円超
アニメーション動画30〜200万円

なお、弊社では「1本あたり10万円」といった単発の切り売りは基本的に推奨しておりませんが、これまでの事例を例にすると、月4本の動画制作のみを行う場合で約50万円、戦略的な運用・分析まで含むパッケージで月額70万〜80万円程度が目安となります。

個人と制作会社の費用差

同じ「1分間の企業紹介動画」でも、フリーランスなら3万〜10万円、制作会社なら50万円、広告代理店なら150万円と、依頼先によって10倍以上の差が生じることがあります。

価格差の正体は、関わるスタッフ数・撮影機材のグレード・企画工程の手厚さ・修正対応の幅です。安いから悪い、高いから良いとは一概に言えませんが、「なぜこの金額なのか」を見積もりの内訳で必ず確認してください。

費用を抑えるコツ

費用を抑える現実的なアプローチは以下の4点です。

  • 撮影素材を自社で用意する(社内写真・既存ロゴ・ナレーションなど)
  • インタビュー形式・テロップ中心など、撮影体制をシンプルにする
  • 修正回数の上限を契約段階で取り決めて追加費用を防ぐ
  • 単発ではなく複数本のパッケージで発注し、ボリュームディスカウントを得る

動画制作の依頼の流れ|発注から納品までの7ステップ

動画制作の依頼の流れは、どの会社・フリーランスに頼んでも基本的な流れは共通しています。一般的な工程を時系列で押さえておくと、各フェーズで「何をすればよいか」が明確になります。

STEP1:目的の明確化と要件整理

動画の目的・ターゲット・配信先・予算・希望納期を社内で固めます。この段階で書面化しておくと、複数社に同じ条件で見積もりを依頼でき、比較精度が上がります。

STEP2:依頼先の選定と問い合わせ

候補となる制作会社・フリーランスを2〜3社に絞り込み、問い合わせフォームから連絡します。ポートフォリオ・実績ページ・対応ジャンルが、自社の制作したい動画の方向性と合っているかを確認するのがポイントです。

STEP3:ヒアリング・企画提案

依頼先からヒアリング(オリエン)が行われ、要件定義・企画書・絵コンテが提案されます。この段階で「自社の意図を正しく汲み取れているか」「提案にオリジナル性があるか」が、依頼先選定の最終判断材料になります。

STEP4:見積もり・契約締結

提案内容に合意したら、正式な見積もり提示と契約締結に進みます。契約書では特に著作権の帰属・修正回数・追加費用発生条件・納期遅延時の対応を必ず確認してください。

STEP5:撮影・素材制作

実写の場合は撮影日を設定し、ロケハン・キャスティング・撮影本番を実施します。アニメーションの場合は、原画・モーション・音声収録などの素材制作が並行して進みます。撮影には依頼者側も立ち会うのが原則で、現場での意思決定が後の修正コストを大きく左右します。

STEP6:編集・初稿確認・修正

編集された初稿が共有され、依頼者がレビュー・修正指示を出します。修正は通常2〜3回が目安で、それを超える場合は追加費用が発生するのが一般的です。

STEP7:納品・請求

最終データの納品形式(mp4・mov・解像度・尺)を確認し、請求書発行・支払いを行って完了です。納品後の運用支援・分析まで一気通貫で頼める制作会社もあるため、必要に応じて確認しておくと長期で見たときの効率が上がります。

撮影込みの本格的な制作では1〜2ヶ月、編集のみのシンプルな案件で2〜4週間が、依頼から納品までの所要期間の目安です。

動画制作を依頼する前に準備しておきたいこと

依頼前の準備が整っているかどうかで、見積もりの精度も完成動画の品質も大きく変わります。最低限以下の項目を整理してから問い合わせを行うと、無駄なやり取りが減ります。

動画制作の依頼前に整理しておくべき5項目

  • 目的:何のためにこの動画を作るのか(採用・販促・社内研修など)
  • ターゲット:誰に向けた動画か(年齢・職業・課題感)
  • 配信先:YouTube・TikTok・自社サイト・展示会・社内ポータルなど
  • 尺・本数:1本あたりの長さ・本数・公開頻度
  • 予算と希望納期:上限・着手希望日・公開希望日

参考動画の準備

「こういうイメージで作りたい」という参考動画を3〜5本用意しておくと、ヒアリングが圧倒的にスムーズになります。トーン&マナー・編集テンポ・色味の方向性を事前に揃えておくと、初稿の手戻りが減ります。

既存素材の棚卸し

ロゴ・写真・既存ナレーション・社員インタビュー素材など、社内に流用可能な素材があれば事前に整理しておきます。素材を制作会社が一から作ると費用が嵩むため、自社素材の活用は費用圧縮に直結します。

動画制作を依頼する際の注意点

費用と品質を適切にコントロールするためには、契約前後でいくつかの注意点を押さえておく必要があります。

著作権の帰属を契約書で明確にする

動画の著作権は、原則として制作した側(制作会社)に発生します。納品と同時に依頼者へ譲渡するのか、使用許諾のみなのかは契約内容によって異なるため、必ず書面で確認してください。

将来的な二次利用・SNS転用・別媒体での再配信を想定している場合は、「著作権譲渡+著作者人格権の不行使特約」をセットで合意しておくのが安全です。

修正回数と追加費用の条件を握る

修正対応は一般的に2〜3回が上限で、それ以上は追加費用が発生するケースが多くあります。「修正無制限」を謳う会社もありますが、対象範囲・期間制限が設けられていることがほとんどです。

修正範囲(テロップ・尺・カット・音声・色味)と修正期間(納品後何日以内)を契約段階で明文化しておくと、後のトラブルが防げます。

納品形式・解像度・データの保管期間

YouTube用・SNS用・展示会用など、配信先ごとに最適な解像度・縦横比・尺は異なります。納品形式の指定漏れは「あとから別フォーマットを作るのに追加費用が発生する」原因になるため、契約時にすべての配信先での納品形式を明記してください。

加えて、制作会社側での原素材の保管期間も確認しておくと、後日のリメイク依頼がスムーズです。

個人発注時の品質・納期リスクを管理する

フリーランスへの個人発注は費用面のメリットが大きい一方、スキルや納期管理の安定性に課題が生じやすい依頼形態でもあります。

ポートフォリオの確認、過去発注者のレビュー参照、テスト発注(小規模案件で品質確認)、契約書の作成、いずれも省略すべきではありません。

著作権・肖像権・音源ライセンスのチェック

撮影に第三者が映り込む場合の肖像権処理、BGMやSEのライセンス、引用画像のクリアランスなど、動画制作には著作権周りの論点が多数あります。契約段階で「ライセンスフィー込みの費用なのか」を必ず確認してください。

失敗しない動画制作会社の選び方

費用と発注フローを押さえたうえで、最後に「どの依頼先を選ぶか」が成果を分けます。弊社が実際に評価軸として置いている観点を、そのまま共有します。

実績・ポートフォリオを「同ジャンル」で確認する

公式サイトの実績紹介で見るべきは、「自社が作りたい動画のジャンル・業界・尺感」と一致した過去案件があるかどうかです。BtoB企業がBtoC向けの実績しかない会社に依頼すると、ターゲット理解の前提から擦り合わせる手間が発生します。

連絡レスポンスとヒアリングの深さ

問い合わせから初回返信までの時間、ヒアリング時の質問の鋭さは、そのままプロジェクト進行のスムーズさに直結します。「すぐに見積もりを出してくる」会社よりも、「目的・ターゲット・KPIを丁寧に聞いてくる」会社の方が、結果的に成果の出る動画を作ってくれる傾向があります。

動画制作と運用支援を一気通貫で頼めるか

動画は「作って終わり」ではなく、配信して効果検証して改善するところまでがワンセットです。制作と運用代行を別々に発注すると、企画の意図が制作に伝わらない・投稿タイミングの調整がズレるといった連携ミスが起きやすくなります。

YouTube運用やSNS配信もセットで考えている場合は、運用支援まで自社で対応できる制作会社を選ぶのが、長期的に最もコストパフォーマンスの高い選択になります。

まとめ|動画制作の依頼は「準備」と「依頼先選び」で決まる

動画制作の依頼を成功させるカギは、依頼前の準備と、目的に合った依頼先選びの2点に集約されます。

本記事では、依頼を検討する段階での判断基準、制作会社・フリーランス・広告代理店という3つの依頼先の違い、動画の種類別の費用相場、発注から納品までの7ステップ、契約時に押さえるべき著作権・修正回数・納品形式の論点、そして失敗しない依頼先の選び方まで整理しました。読者の状況別に、依頼先の指針をまとめると以下のようになります。

  • 予算を抑えてシンプルな編集だけを依頼したい場合 → フリーランス(個人)
  • 採用動画・企業VP・商品PRなど、ブランドに関わる動画を作りたい場合 → 動画制作会社
  • 広告配信戦略までセットで依頼したい場合 → 広告代理店
  • 動画制作と運用・分析まで一気通貫で任せたい場合 → 株式会社CACTAS

株式会社CACTASは、動画制作サービス「MOBAL(ムーバル)」を中核に、企画・撮影・編集・配信運用・効果分析までを一気通貫でご提供しています。動画制作の依頼先選びに迷っている、初めての発注で何から始めればよいかわからない、といった企業様は、ぜひ弊社にご相談ください。500社・4,000件以上の実績で培った制作ノウハウと最新の生成AIを掛け合わせ、ビジネスの実利に直結するソリューションをご提案いたします。

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動画制作の依頼を検討中の方は、まず気軽にご相談ください。株式会社CACTASでは、ご予算・目的・配信先に合わせた最適な制作プランを無料でご提案しています。見積もり前のヒアリングだけでも歓迎です。

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よくある質問(FAQ)

Q. 動画制作を外注する際の一般的な流れを教えてください。

A. 一般的な流れは、①ヒアリング・目的設定 → ②企画・構成案の提案 → ③見積もり・契約 → ④撮影(実写の場合)→ ⑤編集・仕上げ → ⑥確認・修正 → ⑦納品 です。シンプルな編集のみの案件で2〜4週間、撮影込みの本格的な制作では1〜2ヶ月程度が目安です。

Q. 動画1本あたりの制作費用の目安を教えてください。

A. 弊社では「1本あたり10万円」といった単発の切り売りは推奨しておらず、月4本の動画制作のみを行う場合で約50万円、戦略的な運用・分析まで入るパッケージになると月額70万円〜80万円程度が目安です。動画の種類・尺・撮影規模によって幅があるため、まずは概算見積もりを依頼することをおすすめします。

Q. 動画制作会社とフリーランス、どちらに依頼すべきですか?

A. 予算を抑えてシンプルな編集のみを依頼するならフリーランス、企画から納品・運用まで一気通貫で任せたいなら制作会社が向いています。フリーランスは費用を制作会社の5〜7割程度に抑えられる反面、スケジュール管理・品質の安定性・トラブル時の対応力に課題が生じやすいため、案件の重要度に合わせて選んでください。

Q. 動画制作の納期はどのくらいかかりますか?

A. シンプルな紹介動画や短尺SNS動画であれば2〜4週間、企業VP・採用動画・商品PRなど本格的な制作物は1〜2ヶ月程度が目安です。撮影が必要な場合はスケジュール調整も加わるため、さらに期間が延びることがあります。

Q. 動画制作を外注した場合、著作権はどちらに帰属しますか?

A. 契約内容によって異なります。制作会社が著作権を保持するケース、納品と同時にクライアント企業に譲渡するケース、使用許諾のみが付与されるケースがあります。将来的な二次利用・SNS転用・リメイクを見越して、著作権の帰属と使用範囲を必ず書面で確認しておくことが重要です。

Q. 動画制作を外注する際の修正対応は何回まで可能ですか?

A. 制作会社によって異なりますが、一般的に2〜3回が目安です。「修正無制限」を謳う会社も存在しますが、範囲や期間に条件が設けられているケースが多いため、契約前に「何が修正対象か」「修正の期間制限はあるか」「追加費用が発生する条件は何か」を必ず確認してください。

Q. 動画制作と運用代行は同じ会社に頼んだ方がいいですか?

A. 同じ会社に依頼するほうがうまくいくケースが多いです。制作会社と運用代行会社を別々に発注すると、企画の意図が制作に伝わらない・投稿タイミングの調整がズレるといった連携ミスが起きやすくなります。動画制作会社が運用代行も担う場合、企画から運用まで戦略の一貫性を保ちやすくなります。

※本記事は2026年5月時点の情報をもとに作成しています。最新情報は各社の公式サイトをご確認ください。

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