社員インタビュー動画の作り方|4タイプ別の構成・質問例テンプレートも合わせて解説

社員インタビュー動画の作り方|4タイプ別の構成・質問例テンプレートも合わせて解説

社員インタビュー動画は、採用サイトや会社紹介、サービス紹介など幅広い場面で活用されているインタビュー動画の代表的な形式です。ただし、目的を明確にしないまま撮影に...

nakajima

監修者:nakajima

情報工学(ロジック)と広報(エモーション)のバックグラウンドを持つマーケター/ライター。 「技術的な正しさ」と「人の心に響く言葉」の架け橋となることを強みとし、現在は株式会社CACTASにてクリエイティブの可能性を科学的アプローチで言語化している。難解な情報を噛み砕き、読者のインサイトに深く寄り添うコンテンツ設計には定評がある。「論理で紐解き、感性で届ける」をモットーに、成果に繋がる情報発信を探求中。

社員インタビュー動画は、採用サイトや会社紹介、サービス紹介など幅広い場面で活用されているインタビュー動画の代表的な形式です。ただし、目的を明確にしないまま撮影に入ってしまうと、当たり障りのない内容になり、視聴者に響かない動画になりがちです。

本記事では、社員インタビュー動画を4タイプに整理したうえで、タイプ別の質問例テンプレート、良い回答・悪い回答の違い、撮影・構成の実務フロー、外注時の費用相場まで解説します。

社員インタビュー動画の4タイプと使い分け

社員インタビュー動画と一口に言っても、使う場面によって適した形式は異なります。まず自社がどのタイプを求めているのかを明確にしてから、企画を進めることが失敗を防ぐ第一歩です。

採用向け|シンワ測定株式会社

測定器の総合メーカーであるシンワ測定は、採用サイト・YouTube向けに社員インタビュー動画を公開しています。1本の動画の中で「拠点・組織について」「開発の仕事について」「製造の仕事について」「品質保証の仕事について」と職種ごとにチャプターを区切り、タイムスタンプを設定しているのが特徴です。

同社は測定器を中心に、新しい製品の開発・製品の高品質化・生産の効率化に常に取り組み、お客様のニーズに応える製品づくりを目指す姿勢を掲げており、その理念を体現する形で各部署の社員が実際の仕事内容を語っています。求職者は自分が志望する職種の部分だけをピンポイントで視聴でき、複数職種を1本にまとめても離脱されにくい設計になっている点が参考になります。

とくに採用向けの社員インタビューを検討している場合は、「採用動画制作の完全ガイド」もあわせて参考にしてください。

会社紹介向け|Sansan株式会社

名刺管理サービスで知られるSansanは、社員の日常業務に密着し、そのリアルな姿を伝えるドキュメンタリー型の動画を公式YouTubeチャンネルで公開しています。特定の社員の1日にカメラが同行し、業務中の姿や移動、会議の様子など、臨場感あふれるカットを中心に構成されているのが特徴です。

代表メッセージのような抽象的な発信ではなく、現場社員の等身大の1日を追うことで、企業のカルチャーやビジョンを間接的に伝える形式になっています。候補者にとっては「入社後のリアルな働き方」をイメージしやすいコンテンツとして機能しており、コーポレートブランディングとインナーブランディングの両面に効果的な事例です。

サービス紹介向け|株式会社リクルート「Alumy(アルミー)」

リクルートのカムバック採用サービス「Alumy」のサービス紹介動画は、CINEMATOが制作を手がけた事例です。「かつて一緒に働いた人と、もう一度つながる」というコンセプトのもと、単なる機能紹介にとどまらず、なぜこのサービスが生まれたのか、どんな課題を解決したいのかという開発背景・ストーリーを軸に構成されています。

カムバック採用という比較的新しい採用手法を、抽象的な説明ではなく「元社員との再接続」という具体的なストーリーで描くことで、視聴者にサービスの意義や熱量が伝わりやすくなっている点が参考になります。スペック訴求だけでは伝わらない、作り手の思いを届ける構成の好例です。

社内向け|株式会社オンワードコーポレートデザイン

アパレル大手オンワードグループの一員であるオンワードコーポレートデザインは、ビジネス動画制作・編集ツール「Video BRAIN」を使って社内広報動画を内製しています(オンワード商事とオンワードクリエイティブセンターが合併し、現在の社名になっています)。

外注に頼らず社内リソースだけで継続的に動画を作れる体制を整えている点が特徴で、社内報や社内ポータルでの定期配信に向いた「内製・低コスト・継続可能」な運用モデルの事例です。専門の制作会社を挟まないため、社内独自の言い回しやその時々の社内トピックをタイムリーに反映しやすく、社員同士の相互理解を深める社内向け動画として機能しています。

💡 自社がどのタイプに当てはまるか迷う場合は、目的を整理するところから相談することも可能です。
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タイプ別・質問例テンプレート(各8〜10問)

タイプが決まったら、次は質問設計です。以下のテンプレートを押さえておくと、撮影当日の進行がスムーズになります。

タイプ質問例
採用向け入社の決め手/仕事のやりがいを感じる瞬間/入社前とのギャップ/今後挑戦したいこと/これまでで最も困難だった仕事/失敗から学んだこと/一緒に働きたい人物像/1日のスケジュール/未来の自分へのメッセージ
会社紹介向け自社の強みだと思うこと/大切にしている価値観/印象に残っているエピソード/社風を一言で表すと/会社が変化したと感じる瞬間/これから目指す姿
サービス紹介向け開発・提供時に苦労した点/お客様からよく聞く声/他社との違い/サービスに込めた想い/今後のアップデート予定
社内向け最近チームで達成したこと/他部署に知ってほしい仕事内容/後輩に伝えたいこと/社内報を読む人へのメッセージ

いずれの場合も、抽象的な質問だけでなく「具体的なエピソードを引き出す質問」を必ず1〜2つ含めておくと、視聴者の記憶に残りやすい動画になります。

良い回答・悪い回答の違い(回答例)

同じ質問でも、回答の引き出し方次第で動画の説得力は大きく変わります。

  • 悪い回答例
    「職場の雰囲気は?」という質問に対し、「アットホームで仲が良いです」という回答だけでは、求職者は具体的なイメージを持てません。
  • 良い回答例
    「入社1年目のとき、企画で行き詰まっていたら先輩が自分の担当外にもかかわらず一緒に資料を作り直してくれた」という回答であれば、雰囲気の良さが具体的なエピソードとして伝わります。

インタビュー中に抽象的な回答が返ってきた場合は、「それは具体的にどんな場面でしたか?」と一段掘り下げる質問を追加することで、当たり障りのない回答を具体的なエピソードへと引き上げることができます。

社員インタビュー動画制作でのディレクションのコツ

質問を用意しても当日の進行次第で回答が硬くなってしまうことがありますが、ディレクションのコツを押さえることで、場の雰囲気を保ちながら質の高いコンテンツを制作することが可能になります。

  • 台本を一言一句読ませるのではなく、要点だけを共有し、自分の言葉で話してもらう
  • 緊張をほぐすために、本番前に雑談を交えてカメラに慣れてもらう時間を設ける
  • インタビュアーが相づちや追加質問を挟みながら会話を広げる(回答が単調にならず自然な表情や間が生まれやすくなります)
  • 想定外の答えが返ってきた場合も、無理に台本通りに戻そうとせず、その場のエピソードを深掘りする柔軟さを持つ

社員インタビュー動画の撮影・構成フロー

実際の撮影に入る前に、尺やカット割り、字幕方針まで含めた実務フローを整理しておきましょう。

  • 撮影前
    質問リストの共有だけでなく、服装や背景、照明の準備も済ませておく必要があります。
  • 撮影当日
    撮影時間の目安は1人あたり30分〜1時間程度です。実際に使用するのはその中の2〜3分程度になることが多いため、余裕を持った時間設計が求められます。
  • 編集段階
    間延びした部分をカットしつつ、字幕やテロップを入れて要点を視覚的に補強すると、音声なしで視聴されるSNS環境でも内容が伝わりやすくなります。複数人のインタビューを1本にまとめる場合は、共通のテーマに沿って発言を並べ替えることで、一貫性のあるストーリーとして構成することも可能です。
    (※構成の組み立て方は「動画構成の作り方とフレームワーク4選」で詳しく解説しています)

💡 自社に合った質問設計や構成に悩んだら、企画段階から相談するのも一つの方法です。
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社員インタビュー動画は内製できる?

「専門部署がない中小企業などでも、社員インタビュー動画は作れるのか」については、気になるかと思います。結論として、1人〜数人規模の簡易な社員インタビューであれば、スマートフォンと簡易な照明・マイクだけでも内製は十分可能です。

ただし、中小企業が採用動画として社員インタビューを内製する場合、次の3点でつまずくケースが多く見られます。

  • 質問設計のノウハウ不足:当たり障りのない回答しか引き出せない
  • 編集の工数:本業と兼務しながらの編集作業が後回しになりやすい
  • 収録環境:屋内の反響やノイズが後から修正しづらい(音声・照明など)

まずは本記事のタイプ別質問例テンプレートを使って社内で1本試作し、反応が良ければ複数人分をまとめて外注する、という段階的な進め方をおすすめします。

評価される社員インタビューの共通点

CACTASがこれまで支援してきた社員インタビュー動画の中でも、視聴後のアンケートや採用エントリー数に好影響が見られたものには共通点があります。ここでは、実際の事例も合わせて解説していきます。

【株式会社CACTAS 制作事例/みずほフィナンシャルグループ様】

質問設計の段階では、「抽象的な理念」と「具体的なエピソード」をセットで用意するなどの工夫が求められます。

社員インタビューにおいて、当事者が大切にしている価値観を語ってもらったうえで、その価値観が実際に体現された具体的な出来事を続けて聞くことで、視聴者が理念を実感として受け取りやすくなるからです。

一方で、事前の質問共有が多すぎると、社員が「模範解答」を用意してしまい、当たり障りのない回答に終始してしまう傾向があります。そのため、質問は事前に大枠だけを共有し、詳細な深掘りは当日のインタビューで引き出す設計にすることが、結果的に自然で説得力のある動画につながります。

社員インタビュー動画でよくある失敗

社員インタビュー動画でよくある失敗として、質問が抽象的すぎて回答が当たり障りのない内容になってしまうケースや、事前に質問内容を共有しすぎて、暗記した回答のような不自然な話し方になってしまうことが少なくありません。

撮り直しを防ぐためには、以下の準備が安心です。

  • 当日の進行台本とは別に、想定される回答例を簡単にメモしておく
  • 話が広がりすぎた場合の軌道修正ポイントをあらかじめ決めておく
  • 撮影機材と収録環境のチェックを事前に必ず行う(音声トラブルや背景ノイズは編集で修正しづらいため)

社員インタビュー動画の制作費の目安と内製・外注の判断

最後に、内製と外注のどちらを選ぶべきかについて整理します。

手法費用目安特徴・メリット・デメリット
外注1人あたり:5万〜15万円程度
複数人・複数タイプをまとめる場合:30万〜100万円程度(企画・撮影・編集込)
企画・質問設計から撮影・編集までを一括依頼でき、社内工数を抑えながら一定の品質を担保しやすい。プロジェクトマネジメントに慣れた制作会社に依頼するほうが結果的にスムーズ。
内製機材費(数万円程度)+ 人件費機材費(マイク・照明・簡易な三脚など)と人件費のみに抑えられる。ただし、質問設計やディレクションのノウハウがないと、当たり障りのない内容になりやすいという課題が残る。

👉 制作会社選びの比較軸は「動画制作会社おすすめ10社比較」を、CM領域も含めた比較は「CM制作会社おすすめ10選」を参考にしてください。

まとめ

  • 質問設計や進行にまだ自信がない場合
    まずは社内で企画を試しながら、必要に応じて質問設計だけ外部に相談する。
  • 複数人・複数タイプのインタビューを同時に進めたい場合、または品質と工数の両立を重視する場合
    株式会社CACTAS(MOBAL)にご相談ください。

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よくある質問

Q1. MOBALの料金形態は?

動画制作/映像サービスは、4つのプランをご用意しています。参考動画や作りたい動画のイメージをご共有いただければ、どのプランで対応可能かお伝えいたします。お気軽にお問い合わせください。

ライトプラン|3〜30万円
シンプルな動画を低コストで制作したい方におすすめ

スタンダードプラン|30〜60万円
こだわりを反映してコスパ良く動画を作りたい方におすすめ

アドバンスプラン|60〜120万円
効果にコミットした動画制作を実施したい方におすすめ

プレミアムプラン|120万円〜
最高の1本を作りたい方におすすめ

Q2. 社員インタビュー動画の尺はどのくらいが目安ですか?

用途によりますが、採用サイト用であれば1人あたり2〜3分程度、SNS用のダイジェストであれば30秒〜1分程度に収めるケースが多く見られます。

Q3. 出演する社員が緊張してうまく話せません。対策はありますか?

本番前に雑談を交えてカメラに慣れてもらう時間を設けたり、台本を丸暗記させず要点だけを共有する進め方が効果的です。当日は「それは具体的にどんな場面でしたか?」といった深掘り質問を用意しておくと、緊張していても自然な回答を引き出しやすくなります。

Q4. 質問はどのくらいの数を用意すべきですか?

1人あたり8〜10問程度を目安に、抽象的な質問と具体的なエピソードを引き出す質問をバランスよく組み合わせるとよいでしょう。本記事のタイプ別質問例テンプレートをそのまま活用できます。

Q5. 複数人のインタビューを1本にまとめることはできますか?

可能です。共通のテーマに沿って発言を並べ替えることで、一貫したストーリーとして構成できます。

Q6. 撮影当日、想定外の回答が返ってきたらどうすればよいですか?

無理に台本通りに戻そうとせず、その場のエピソードを深掘りすることで、かえって説得力のある回答になることがあります。

Q7. 内製と外注、どちらが適していますか?

社内に質問設計や撮影のノウハウがある場合は内製でも対応可能ですが、複数タイプ・複数人のインタビューを同時に進めたい場合や、品質と工数の両立を重視する場合は外注が適しています。

Q8. 撮影から納品までどのくらいの期間がかかりますか?

内容や人数によって幅がありますが、企画・撮影・編集を含めて3〜4週間程度を見込んでおくと余裕を持って進められます。

Q9. 「アットホームな職場です」のような抽象的な回答しか出ない場合はどうすればいいですか?

抽象的な回答が出た際は、その場で「具体的にどんな出来事がありましたか?」と重ねて質問し、エピソードベースの回答に引き上げることが効果的です。事前に想定回答例をメモしておくと、当日の深掘りがスムーズになります。

Q10. 採用動画として社員インタビューを外注する場合、費用はどのくらいかかりますか?

1人あたり5万〜15万円程度が目安です。複数人・複数タイプ(採用向け・会社紹介向けなど)をまとめて1本の採用動画としてディレクションする場合は、企画・撮影・編集を含めて30万〜100万円程度になるケースが多く見られます。内製する場合は機材費数万円程度に抑えられますが、質問設計やディレクションの工数は別途必要です。

(※本記事は2026年7月時点の情報をもとに作成しています。最新情報は各社の公式サイトをご確認ください。)

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